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『西澤さんはキヨのこと、
いつから好きなの?』
「高校に入ってからだよ。
中学は一緒だったんだけど、
その時は別にーって感じで。
高校入ってからたまたま
恋愛相談に乗ってもらう事があって。
それからずっと相談してたら、
気づいたら好きに
なっちゃってたんだよね。」
なるほど、気づいたら好きに…
私もそんな感じだ。
謎に親近感。
すると西澤さんは顔を近づけてきて
ニヤニヤしながら小声で言った。
「ねぇ…、Aさんも好きなんでしょ?
キヨのことっ♡」
『えっ…!?』
「わかるよ〜?
今朝二人が話してるとこ見てたけど
今の私と話してる時とは
全っ然違ったもん。」
_____まさかお見通しなのか!?
『え?!そ、そう…かな??』
「あの時のAさん、
ちょー乙女な顔だったしさぁ?」
可愛かったよー?と言いながら
無邪気に笑っている西澤さんの方が
私の何倍も何十倍も可愛いと思う。
「私、キヨのこと本気で好きなんだ。
だから、Aさんとは
ライバルになっちゃうね…。」
『ライバル!?そんな、やめてよ。
西澤さんは可愛いし
スタイルも良いし、
私なんか同じ土俵にすら
立ててないよ…』
「Aさんこそ何言ってんの!?
全然ライバルだしっ!!」
西澤さんは私の背にある
窓を眺めながら呟いた。
「キヨの好きな人教えてあげよっか…?」
『えっ…!?』
「キヨの好きな人はね____ 」
西澤さんが言いかけたその時______
「…A…!?」
声がした方を見ると、
そこには部活から帰ってきた
キヨが立っていた。
「キヨ!?なんで居るの!?
もう、恋バナの
いいところだったのに…!」
「あ??聞こえてっからな?
俺の好きな人がなんだって?」
「は!?いつから聞いてたの!?」
「いや、そこだけだよ。
ってかなんでまた西澤居るんだよ。」
「いやこっちのセリフなんですけど?!
はいはい、お邪魔ですよね私。
全く仕方ないなぁ〜。」
そう言うとおもむろに
鞄を持って入り口に行く西澤さん。
『…帰っちゃうの?』
「うん、今日は帰るよ。
またね!ライバル♪」
西澤さんは入り口に立っている
キヨを軽く睨みつけて帰って行った。
どう見ても陰キャなこんな私を
ライバルとして見てくれるなんて
西澤さんは、良い人なんだな。
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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います!(_ _) (3月1日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます!続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜! (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年2月5日 0時