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“なぁ俺?さすがにわざわざ
 あの場を去る事なんて
 無かっただろ?
 そんなに気に障ったのか??”


“嫉妬だよ!鈍感天邪鬼野郎が!
 まぁ淳平はモテるからなぁ。”


“あん?何だと?鈍感はそっちだろ!
 またそんな呼ばわりしやがって!”


“は?素直に聞けば良かっただろ?
 俺のことはどう思ってんのかーって。”


“別にそんなの聞かなくて良いだろ。”


“じゃあ何で今、
 俺は家に帰ろうとしてんだよ?”






「くそっ、まただ。
 うるさい…。」





“…勘違いしてたのかもしれねぇ。”


“勘違い?天邪鬼野郎が
 勘違いもクソもあるか?”


“もしかしたらAは、
 俺のこと応援してたんじゃなくて
 淳平の事をいつも
 見てたんじゃねぇかって。”


“そ、そんな事言われたら…”


“ほら、気に障るだろ?”





「だからパソコン室から出てきたんだよ。」





初めて俺の中で意見が一致した。



こうしたのは冷静さを保つために。
明日になればまた素直に話せるさ。


でも本当にそうだったら
切ないな、俺…。
















「おっはよー!キヨ!」





相変わらず朝から
声の大きいこーすけは
教室に入った瞬間からこんな調子だ。




「…はよ。」


「元気なさすぎじゃね?
 まじでどーした?
 最近なんかおかしくないか?」


「…そうか?」


「うん、なんかボーッと
 してることも多いし。」


「恋…かな。」


「……え?」












「恋してるんだー、キヨ。」



朝の会が終わってすぐ、
西澤は俺の机のところまで来て尋ねた。




「あん?西澤…聞いてたのか?」


「まぁね。どんな人?聞かせてよ。」


「嫌だ。絶対いわない。」


「は!?私はいつも話してるのに!?」


「聞かされてるだけだろ。
 俺が聞きたいって言ったこと
 一回でもあるか?」


「…無いけど。」


「まだこれが恋なのかも
 はっきりしてないけど。
 ただ、嫉妬…みたいなの
 してるっていうか…。」


「嫉妬は恋だよ。相手のことを
 何とも思ってなかったら
 嫉妬なんかしないじゃん?」


「確かに。」


「可愛い人?」


「教えない。」


「何組?」


「さぁ。」


「…なんなの?ちょっとくらい
 教えてくれても良いじゃん。
 そしたら女心とか色々伝授して
 あげても良いのにな〜?」


「…。」

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ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います!(_ _) (3月1日 20時) (レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます!続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜! (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2024年2月5日 0時

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