. ページ29
.
「うーん、まずは連絡先？」
『え、いきなり！？』
「ウチの名前出しても良いからさ！
連絡先と、あとは
お見舞いに行っても
良い感じなのか、
聞いてもらえたら嬉しいかな〜！」
『おっけい、わかった。
聞いてみるよ。』
「ありがと！A♡
楽しみにしてる〜！」
『本当に教えてもらえるかは
わからないんだからね？』
「はいはい〜」
…
「そこの大学のサークルの噂がさ〜」
こうやってジュジュと話をしながらも
忙しなく働かせる私のキヨセンサー。
もしかして会えるんじゃないかと
期待をしながら校内を歩く。
会える確率といえば、
1組と4組では距離もあるし
前を通る事といえば
お手洗いに行く時くらい
しかないから結構低め。
上の階の5組以降の人たちよりかは
もちろん高いけど。
「やばくない？
だからさぁ、Aは
そんなサークルに誘われても
絶対入ったらダメだよ？」
階段を上がっていると手すり壁から
チラッと見え隠れする金髪に、
もしかしてと胸が大きく高鳴る。
階段の踊り場に上がって
その姿がキヨだと分かった瞬間、
期待してたくせに
恥ずかしくて直視できなかった。
『ねぇ、ジュジュは…
どこの大学…行くんだっけ？』
「あ、えっとねー」
この時の超絶乙女な私の脳内は
“このすれ違い様に
私のこと見られていたら…？”
“前髪やばくないか？”
“唇の血色無いんじゃない！？”
そんな事ばっかり考えて
ジュジュとの会話に集中できない。
「A？さっき通ったよね〜」
ニタニタしながら小声で
脇を突いてくる。
『いやぁあ！！
いちいち言わなくていいっ！』
ジュジュは手すり壁から顔を出して
遠くなったキヨの後ろ姿に
小さく指を差して言った。
「ははぁ〜ん。
満更でもなさそうですなぁ〜。」
『え、どういうこと？』
「なんかキヨ、Aのこと
ガン見してたけど。」
『が、ガン見…。』
「男って好きな人のこと
ガン見しちゃう人多いから。」
『いやっ、違うよ、
キヨは私のことなんて。
ただ見てただけだよ…！』
「そうなのかなぁー？」
でも見られていたという
その事実に、ただただ顔が熱くなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います！(_ _) (3月1日 20時) (
レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます！続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜！ (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2024年2月5日 0時
