. ページ24
.
『ねぇ、そういえばパソコン？
いつ修理終わるの？』
「あー…再来週とか？」
『へぇ、結構かかるんだね…』
話題が尽きてしまった。
何か他の話題を…あ、そうだ。
『キヨって西澤さんと仲良いの？』
「え、なんで？」
『今日の昼休み
話してるとこ見かけて。』
「あぁ。仲良いというか、
中学が一緒でさ。
恋愛相談とか乗るくらい。」
『いやそれ、仲良いじゃん。』
「そうか？」
やっぱり仲良いんだ…
恋愛相談乗れるほどって
相当親密なんじゃ…。
『西澤さんって顔も整ってて
スタイルもすんごい良いから
モテモテだよね〜』
「その分苦労とかしてるっぽいけど」
『キヨってさ、もしかして…
西澤さんと付き合ってたりするの？』
「…気になる？」
『え、気になるって…
まぁそりゃ？』
「ふーん。だからあの時
俺のことずっと見てたんだな？」
『えっ』
めちゃくちゃバレてるんですけど…
そしてキヨは少し
考えるような仕草をして、
「じゃあ、Aだけに
教えてあげる。」
“Aだけに”
ってことはやっぱり…？
「こっち来て。」
言われるがままに椅子を
コロコロ動かして距離を詰める。
『なに…？』
これはきっと、
秘密にしたい内容なんだ。
つまり、二人は________
「誰にも言うなよ？」
するとキヨは、
片手でグイッと私の肩を抱き寄せ、
もう片方の手は私の耳に添えた。
『えっ、ちょっ…！！』
その瞬間、
フワッと彼のシャツから香る
柔軟剤の優しい香りが
私を包み込む。
「実は俺と西澤は…」
彼の囁き声に
思わず息を呑んだ。
「____付き合ってないよ。」
『……は？』
「だから、付き合ってない。」
『それはどういう…』
「そのまんまの意味、
付き合ってないって…」
『ってかちょっとやだっ！
いつまで耳打ちしてんのっ！！』
「痛っ！叩かなくても良いだろ！？」
『付き合ってないなら
普通に言えば良いでしょ！？』
「この方が面白いじゃん？」
『からかってんの？』
「おう、からかってる。」
なんかムカつくな…。
「そういうAは
付き合ってる奴とかいんの？」
『…私はそんな青春を
謳歌できてないから。』
「ふーん、そっか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆゆ(プロフ) - みやさん» みや様♡本当にありがとうございます(T . T)ご期待に応えられるよう頑張りますので、是非今回も最後までお付き合い頂けたらと思います！(_ _) (3月1日 20時) (
レス) id: 6fdc3e229f (このIDを非表示/違反報告)
みや - 今作も楽しく見させてもらってます！続きも楽しみです( ; ; )♡連載頑張ってください〜！ (3月1日 16時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆゆゆ | 作成日時：2024年2月5日 0時
