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「お〜い、そろそろ起きて〜」


『………んぅ、あと5分………』


「………そういえば、今って2人きりだから何してもバレな」


『あぁあ…!!起きる起きる!!起きます!!!』


おはよ、なんて先程までの発言が無かったかのように穏やかに笑うきんときくん。彼だからか、はたまた彼が人外だからか知らないけれど、先程の冗談がまるで冗談に聞こえない。むしろ、笑顔が怖い。

てか、今何時だろ。

スマホを取り出して時間を確認しようとすると、画面にズラリと不在着信の履歴が並んだ。


『うわ、やべ』


急いで折り返しの電話をかけると、数コールもしないうちに発信音が止んだ。


《A!?!?今何処にいんの!?》


電話が繋がるや否や大声が耳を貫通していった。キーンと痛む耳を押さえながら必死に言葉を選ぶ。


『あっ…ごめーんきりやん!今は………学校』


《学校!?探しても居なかったけど!?》


『ち、ちょっと空き教室で寝てたらいつの間にかこんな時間になっちゃって。あはは…』


《あー…どうりで。今日昼にAのクラスの人に聞いても、みんな同じように“きんときと出てった”って言うから》


やっぱりそうなるかー!
キョトンとしながら会話を聞いているきんときくんの前で密かに頭を抱えた。


《そのあと何回か行ったけど二人とも戻ってなかったっぽいし。………何してたの?》


『え、えーっとねー?その後すぐ別れたから、きんときくんの事は知らないかなー?』


ちょっと自分で言ってて白々しかったかもしれない。けれど、少し間を置いてそう。と少し納得のいってなさそうな声が返ってきた。

《別に他の人と一緒にいるのはいいけどさー、せめて一言言ってね。心配するから》


『う、うん…!本当にスミマセンデシタ』


《反省してるならよろしい》


その後軽い会話を交わした後電話を切った。ふーっとため息を吐くと、今まで黙って事の成り行きを見ていたきんときくんが口を開いた。


「きりやんと仲いいんだ?」


『うん。小学校の頃からよく一緒に遊んでて、多分この学校だと一番付き合い長いかな』


確か、きんときくんもきりやんと仲良かったよね?よく他の4人達と一緒に遊んでて……



「そろそろ帰らないとまずいんじゃない?」


『………あっ、』


窓の外を見ると、いつの間にか夜の帳が降りていて。飛び上がるようにして立ち上がると、その様子をくすくすと笑いながら「じゃあ帰ろっか」ときんときくんは優しく提案してくれた。

彼に勝ちたい→←優等生なんて



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神崎いのり(プロフ) - ゆのさん» 返信が大変遅くなってしまい申し訳ございません。コメントありがとうございます…!そう言って頂けてとても嬉しいです🥰緩くではありますがちまちまと更新していきますのでお付き合い頂けると幸いです✨ (4月19日 16時) (レス) id: 8fac357c0d (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - ほんとにとても癖です、、、!!!更新待ってます😿 (12月28日 15時) (レス) @page11 id: 8aabdc3085 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎いのり | 作成日時:2023年12月15日 23時

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