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ふたりで ページ42

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すっかり日が暮れて空が橙色から藍色に移り変わる頃、コネシマが玄関に向かうと、そこにはボロボロのAとゾムの姿があった。ギャーギャーと何かを言い合っていて、それは出会った頃の様子とは違い、すっかり打ち解けたようだった。

「おー、お前ら。仲良くなってるやん!」

コネシマが声をかけると、二人は言い合いをやめてその言葉をきょとんとした顔で聞いていた。自覚はなかったのかと吹き出しそうになる。

「ていうか、そんなにボロボロで何があってん?」

よく見るとゾムは服に血がついているし、二人ともどこかに引っかかったように服がほつれていたり、穴が空いていたりしていた。髪もボサボサだし、汗で前髪が額に張り付いている。これで何があったのか聞かない方が難しいだろう。
コネシマがそう言うと、ふたりはゆっくりと顔を見合わせる。それからふたりで笑って言った。

「秘密!」





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作者名:月出里 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/home  
作成日時:2024年3月12日 22時

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